ワクチン・予防接種
ワクチン・予防接種
地球上には数多くの病原体がいます。
現代の医学をもってしても、命を落としたり、後遺症が残ったりする感染症はたくさんあります。重い感染症を予防する方法として予防接種(ワクチン)があります。こどもを重い病気や後遺症から守るために、生後2か月を過ぎたらはじめましょう。予防接種の計画もいっしょに作るので相談してください。
予約は電話またはネット予約からとなります。
不活化ワクチン
B型肝炎ウイルスは、代表的な肝炎を起こすウィルスです。感染がつづくと慢性肝炎、肝硬変や肝がんになることもあります。母親からの母子感染のほか輸血等で感染することが知られていますが、知らない間に感染することもあるため、ワクチンでの予防が必要です。
生後2か月に初回接種、生後3か月に2回目接種、生後7~8か月に3回目の接種が必要です。
2016年4月以後に生まれた方は公費での接種が可能です。それ以前に生まれた方は任意接種(自費)の予防接種となります。
生ワクチン
ロタウィルスは乳児の胃腸炎を起こす代表的なウィルスです。嘔吐がひどく水分がとれなくなると脱水になり重篤な状態になります。小さい子ほど入院して点滴する必要性が高くなります。胃腸炎関連けいれんや脳炎を合併することもあります。
ロタリックス(1価)は生後2か月に初回、3か月に2回目を飲ませますが、接種可能期間は5か月までです。
不活化ワクチン
肺炎球菌は、乳幼児期(とくに2歳以下)に菌血症(きんけつしょう)や髄膜炎(ずいまくえん)を起こします。重い肺炎や中耳炎の原因菌としても多いです。ワクチンは主に前者を防ぐ目的で行われています。
生後2か月になったら、できるだけ早く開始しましょう。1か月間隔で3回接種します。さらに1歳過ぎに追加接種をします。五種混合ワクチンとの同時接種をお勧めします。
5歳未満は公費(無料)です。
不活化ワクチン
従来の四種混合ワクチン(ジフテリア、百日咳、破傷風、不活化ポリオワクチン)にヒブ(HIb)ワクチンを加えた5種混合ワクチンが2024年4月から定期接種の対象となりました。なお四種混合ワクチンおよびHibワクチンで既に接種を開始しているお子さんは原則残りの接種も同一ワクチン(4種混合ワクチンおよびHibワクチン)で接種することになります。
ジフテリアとポリオは国内での感染はほとんどありませんが過去には重症者が出ていました。百日咳は乳児では重症の咳や呼吸困難で命に関わることもあります。破傷風は怪我をした傷口から菌が入り、痙攣や麻痺をきたす死亡率の高い疾患です。ヒブ(HIb)とは、乳幼児期に髄膜炎や喉頭蓋炎など重症感染症を起こす「インフルエンザ菌b型」という細菌です。命に関わることや後遺症を残すこともあり、5歳未満の乳幼児がかかりやすく、特に生後3か月から2歳になるまではかかりやすいので注意が必要です。
2024年2月以降に生まれた赤ちゃんは原則として五種混合ワクチンを接種します。生後2か月から開始。1か月間隔で3回接種します。さらに1歳過ぎに追加接種(4回目)をします。追加接種(4回目)は7歳6か月までに完了するようにしましょう。
不活化ワクチン
ジフテリア、百日咳、破傷風、ポリオ
ジフテリアとポリオは国内での感染はほとんどありませんが過去には重症者が出ていました。百日咳は乳児では重症の咳や呼吸困難で命に関わることもあります。破傷風は怪我をした傷口から菌が入り、痙攣や麻痺をきたす死亡率の高い疾患です。
四種混合ワクチン及びヒブワクチンで既に接種を開始しているお子さんは、原則、残りの接種も同一ワクチン(四種混合ワクチン及びヒブワクチン)で接種することになります。生後3か月から開始。3~8週間隔で3回接種します。6か月以上後、標準的には1年から1年6か月後に4回目を追加します。7歳6か月までに完了するようにしましょう。
不活化ワクチン
ヒブ(HIb)とは、乳幼児期に髄膜炎や喉頭蓋炎など重症感染症を起こす「インフルエンザ菌b型」という細菌です。命に関わることや後遺症を残すこともあり、5歳未満の乳幼児がかかりやすく、特に生後3か月から2歳になるまではかかりやすいので注意が必要です。
生後2か月から開始。1か月間隔で3回接種します。さらに1歳すぎに追加接種(4回目)して完了です。
5歳未満は公費負担(無料)です。
生ワクチン
結核を予防します。結核は成人では肺結核の長引く咳や熱が有名ですが、乳児では全身に結核菌がめぐって髄膜炎や粟粒結核という致死的な疾患を起こします
1歳までに接種します。ヒブ、肺炎球菌、五種混合の接種がひと段落する生後5か月以降(5~7か月)に接種することが多いです。
生ワクチン
麻疹(はしか)は古来こどもの命定めと恐れられた重い病気です。大人でも1000人に1人脳炎になります。非常に強い感染力があります。
風疹は‘3日はしか’とも呼ばれた発熱、発疹をきたす疾患で、病気そのものは軽いけど、妊娠初期の妊婦が感染すると胎児の奇形(先天性風疹症候群)をおこすことがあるので、流行の根絶が求められます。そのために男性の接種も必要です。
1歳になったらすぐに1回目を接種しましょう(1期)。2回目(2期)は免疫を確実にするために、小学校入学前の1年間に行います。
生ワクチン
みずぼうそうとも呼ばれるウィルス感染です。水ぼうそうは体全体に水を含んだ発疹(水疱)が出現し、かゆみを伴い発熱することもあります。すべてがかさぶたになるまでが感染期間になり、約1週間かかります。発疹がひどくなると痕を残すこともあります。稀に全身に水疱疹が多発し、重篤な状態にいたることや脳症をおこすことがあります。帯状疱疹も同じウィルスが原因で発症します。
予防接種をしても、かかることはありますが軽くすむことが多いです。
1歳から3歳までに2回接種をします。1歳になったらできるだけ早く接種しましょう(MRワクチンと同時接種ができる)。
2回目は初回から半年後に接種しましょう。
生ワクチン
ムンプスウィルスの感染で、発熱や耳下腺(耳の下にあるだ液腺)の腫れが特徴です。頭痛をきたす髄膜炎や難聴や精巣炎(成人では男性不妊の原因)など重い合併症もあります。
1歳から接種できます。MRワクチンと同様に1歳頃と5~6歳の2回接種が薦められます。
任意接種(自費)の予防接種のため、1回6,300円(税込み)かかります。
不活化ワクチン
蚊が媒介する日本脳炎ウィルスの感染で、急性脳炎を引き起こします。半数程度の方が後遺症を残す、治療法のない重篤な病気です。日本での発症はきわめて稀ですが、東南アジアなどで流行があります。
I期: 3歳時に約1か月の間隔で2回接種し、約1年後に追加接種します。
II期: 9~12歳に追加接種(1回)をします。
準備中
生ワクチン
麻疹(はしか)は古来こどもの命定めと恐れられた重い病気です。大人でも1000人に1人脳炎になります。非常に強い感染力があります。
風疹は‘3日はしか’とも呼ばれた発熱、発疹をきたす疾患で、病気そのものは軽いけど、妊娠初期の妊婦が感染すると胎児の奇形(先天性風疹症候群)をおこすことがあるので、流行の根絶が求められます。そのために男性の接種も必要です。
1歳になったらすぐに1回目を接種し(1期)、2回目(2期)は免疫を確実にするために、小学校入学前の1年間に行います。
定期接種となります。自治体から送られてくる問診票を使って接種してください。
生ワクチン
ムンプスウィルスの感染で、発熱や耳下腺(耳の下にあるだ液腺)の腫れが特徴です。頭痛をきたす髄膜炎や難聴や精巣炎(成人では男性不妊の原因)など重い合併症もあります。
1歳から接種できます。MRワクチンと同様に1歳頃と5~6歳の2回接種が薦められます。
任意接種(自費)の予防接種のため、当院では1回6,300円(税込み)かかります。
不活化ワクチン
蚊が媒介する日本脳炎ウィルスの感染で、急性脳炎を引き起こします。半数程度の方が後遺症を残す、治療法のない重篤な病気です。日本での発症はきわめて稀ですが、東南アジアなどで流行があります。
I期: 3歳時に約1か月の間隔で2回接種し、約1年後に追加接種します。
II期: 9~12歳に追加接種(1回)をします。
準備中
不活化ワクチン
四種混合や五種混合に入っているジフテリアと破傷風について追加接種します。
11歳の時に1回接種します。
不活化ワクチン
子宮頸がん
子宮がんには、子宮体がんと子宮頸がんがあり、体がんは高齢者が多いのに対し、頸がんは20歳過ぎから急増します。子宮頸がんはヒトパピローマウイルスの感染が原因です。ありふれたウイルスで、通常の男女関係で高率に感染します(感染しても男女ともに症状なし)。ウイルスは子宮頚部の粘膜細胞に潜みこみ、年を経てがん化を引き起こすことがあります。性交渉開始前にこのウイルスに対するワクチンを接種すれば、子宮頸がんを高率に予防できます。
10歳過ぎから45歳の女性が対象ですが、性交渉開始前の10代が推奨時期です。10~14歳で初回接種後、6か月の間隔で2回接種。15歳以上では初回接種後2か月後・6か月後の2回接種(筋肉注射)。
公費助成の対象者(小学6年生~高校1年生女子)は無料。
不活化ワクチン(A型2株・B型2株計4株の混合ワクチン)
インフルエンザA、B
生後6か月すぎから接種可能ですが、1歳未満の乳児では効果が期待できないので当院ではお勧めしていません。毎年10月過ぎに流行に備えて接種します。小児(13歳未満)は添付文書では2回接種とされていますが、多くは1回で十分です。2回接種の場合は約1か月の間隔で接種します。13歳以上は1回です。妊婦さん・授乳中の女性には胎児や赤ちゃんを守るために、むしろお勧めします。
ワクチン作成に鶏卵を使うので、卵アレルギーの人に接種するとアレルギー反応をおこる可能性があります。
インフルエンザワクチンの予約ページ参照ください
生ワクチン
インフルエンザA、B
フルミストは、鼻腔内に噴霧するタイプのインフルエンザワクチンなので、針を刺す必要がありません。 左右それぞれの鼻へワクチンを噴霧して終わりです。フルミスト点鼻薬のワクチン接種は1回分で完了です。当院では、じっと座ることができる小学生から18歳の方が接種対象です。また生ワクチンですので、接種前後4週間は他の生ワクチンの接種はできません。
ワクチン作成に鶏卵とゼラチンを使うので、卵またはゼラチンアレルギーの人は接種できません。
喘息の重症な人は発作がおこる場合があるため注射での接種をお勧めします。
8,000円